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講演会 「小さな命を救いたい 新生児医療の現場から」 [・NICU 新生児医療]

 

本日、吉野町市民プラザで行われた
神奈川こども医療センターの
豊島勝昭先生による講演会に参加してまいりました。

レポートは、上手くまとめられないので
豊島先生のお話で、特に印象に残った点を中心に、
綴ってみたいと思います。

 

まず、会場は始まる頃には
ほぼ満席に近いくらいお席は埋まっていました。
2008年に行われたというシンポジウムでは
報道陣の方のほうが多かったというくらい少ない
参加人数だったそうなので、
村田選手や豊島先生による
NICUを広く知ってもらおうという活動などが
今回のような参加者の多さに繋がっているのでは
ないでしょうか。
もちろん、もっともっと多くの方にNICUのことを
知ってほしいのはありますが・・・。

 

今回、NICUをあまり知らないという方にも
わかりやすいようにと、
以前、ニュースステーションで特集された際の映像や、
朝ズバッ!でNICUが取り上げられた時の映像が
流れました。

NICUに入院する赤ちゃんは主に3つのケース、

1.早産の赤ちゃん
2.生まれつきのご病気を抱える赤ちゃん
3.お産の時に調子が悪くなってしまった赤ちゃん

これらそれぞれの、実際のケースを紹介しながら
お話は進められていきました。

早産というのは、病気ではなく
いろいろなことができない=未熟であるということ。
そのため、お母さんのお腹の中と同じ役割を果たす
保育器など機械がなければならないこと。
重症な赤ちゃんを受け入れたくても、
この保育器が空いていなければ治療ができないこと。
今は、4ヶ月の早産、500g未満でも救命できるので、
助けられるからこそ、ベッドが足りないというお話もありました。

 

生まれつきご病気を抱える赤ちゃんのケースでは、
出産前、胎児のときにエコーで病気がわかることもあり、
何度か先生も仰っていましたが、
病気を無かったことにすることはできないし、
医師は万能、医療は万全ではないということの理解が
親にも必要で、
出産後、何らかの障がいや後遺症が残るとしても
医師は、
それらがなるべく少なくなるようにするしかないということ。

その中で、先生方はただ命を救えばそれでいいと
思っていらっしゃるわけではなく、
救えた命をその後、社会全体で支えていくことの
必要性をお話しされていました。
在宅医療のこと、障がいのあるかたの社会進出のことなど。

 

そして、分娩のときに赤ちゃんの具合が悪くなってしまうケース。
これは、どなたにでも起こりうるケース。
豊島先生が実際に担当された赤ちゃんのお話の中で、
母胎共に危険な状態で搬送され、
生後5分以内の回復が脳を守るということで、
懸命に治療をして命を救えたとしても、
心臓が一時停止してしまったことにより、
脳に後遺症が残ってしまうとなると、
本当に救えたことになるのかどうか考えられるそうです。

こういった場合、出生後の治療方針は
スタッフの中でも様々あり、
赤ちゃんにとって、御家族にとって
どのようにしていくことが一番いいのか、
それは死生観に関わってくるお話なので、
御家族も、医療者もどのように治療を進めていくのか
答えが出ないこともあるようです。

治療が痛々しく見えるのであれば中止したほうが良いのか、
どのように赤ちゃんと御家族が時間を過ごされていくのか、
これは、医療者だけが決められることではないんですね。

 

後半は、豊島先生が提案されて県に採択された政策、
短期有給研修制度などについてのお話がありました。

地方のNICUはベッドは空いていても、
新生児科医が少なく、後継者を育てられない現状。
また、1年という期間、研修に出せるほどの余裕が
病院側に無くても
3ヶ月~という短期の研修であれば
どうにかまわせるということで、
研修に来られる先生方にとっては、
短期で集中的に実習を受けられるメリットがあり、
研修医を受け入れる神奈川こども病院にとっては
人員不足が一時的にでも補えるという、
両者にメリットのある制度です。

ただ、先生も仰っているように
あくまでも応急処置的なものであって
どうにか、この制度でやれているうちに
次の手を考えなければ、
このままではいつか崩壊してしまうかもしれない。
そういった危機的状況にあるのは変わりないということです。

 

政治や行政に不平不満を言っていても始まらず、
「自力を尽くして、他力を待とう」という
今、やれることをやった上で、他力を待とうという姿勢で
先生方は、日々のハードな勤務の中、
頑張っていらっしゃいます。

この姿勢は、私たちも見習うべきところかなと思います。
不平不満を言い、批判することは簡単ですが、
自分自身、やれることを本当にやっているだろうか。
考えさせられ、反省するところでもあります。


 

先生のお話など、
正確に聴き取れていない部分もありますし、
ちょっと違う捉え方をしているかもしれません。
お話のほんの一部ではありますが、
少しでも何か考えるきっかけになって頂ければ
幸いです。

 

 


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